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猪の豆まきと8月の子 [ひとりごと]

 昨晩は豆まきだった。我が家は毎年一人一合ずつの豆を玄関、窓を開け放ち、最初のうちは「鬼は外、福は内」も時間が経つうちに豆合戦になり、豆礫が容赦なく炸裂する。犬達は最初は美味しい豆に大喜びであるが、次第に豆礫の的になりだすと椅子の下に潜り込み尾を丸める。先日、「所さんの目がテン」で、子供にとって、鬼をやっつける父親は強い父として刷り込まれ、将来にわたって父親の尊厳を維持する最初になるとか。夢々父親を鬼に仕立てて家族で豆をぶつけるようなことをしてはいけないと、子供の脳波まで測って証明していた。我が父はどうだったかな〜と思うが、その父も昨年33回忌を終えた。
 父親の誕生日は2月3日で私の誕生日は8月3日である。ぴったり半年違う。そんな訳で父親が亡くなった53歳の10月16日と同じ、53年目の4月16日を越えたときの感慨はそれなりにあった。しかしそれから丁度2ヶ月後の6月16日、私は心筋梗塞を起こし川を渡りかけた。そして今これを書きながら、気がついた。父の誕生日2月3日私の誕生日8月3日、2383は私の生年月日である。私は昭和23年8月3日生まれでした。偶然にしても、これほど数字が重なるとは....父親は大正12年の猪、私は子ある。父は時代の流れの中で叶わなかった想いを遂げるため、2代を生きようとしているのか。因縁を感ぜられずにいられない......
 豆まきの豆は、近所の「但元いり豆本店」で買ってくる。大正8年頃の創業の豆屋で量り売りの店でる。周りは鳩が沢山いるし、店の中からハトがバァー!と飛び出してくることもある。店の前には、店に向かって役所が建てた看板が立っている。「ハトにエサをやらないで!糞害で困っています」。糞も困るだろうし、衛生面の問題もあるのだろうが、豆を狙う鳥もいない豆屋の豆なんて.........今日から春です

count 929

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